「木の家の性能」にこだわる理由

「木の家の性能」にこだわる理由

冬のヒートショック(※)や夏の熱中症など、
高齢化が進む日本では、住宅内での事故が増えています。
(ヒートショックで亡くなる人の数は1400万人で交通事故の死亡者数の約2倍もあるのです)。
これらは日本の住宅の「保温性能」と「省エネ性能」の問題が起因しています。
多くの日本人は、夏の暑さや冬の寒さを我慢して(冷暖房を節約する)省エネを実践しています。
これらの要因が住宅内での事故につながっています。
国は医療費やエネルギー資源を削減するために、
2020年までに「省エネ基準の義務化」することを進めています。
真に快適な家とは、光熱費を我慢せずに、一年中快適に暮らせる家です。
これから家を建てる方においては、これら社会的な取り組みを視野に、
家づくりを検討して頂きたいと存じます。

「省エネ基準の改訂」と「家族の健康寿命」

国が進める低酸素社会への向けてのロードマップ

国は2020年に省エネ基準を義務化することを進めています。従来の基準は建物の壁や開口部などの断熱性能だけを評価するものでしたが、
今後は「一次エネルギー消費量」をプラスした2つの物差しで評価されることになります。
つまり、建物自体が高断熱性能を有していることに加え、省エネ型の設備機器を搭載していることが必須になるということです。

「木の家の性能」にこだわる理由

出典:「低酸素社会に向けた住まいと住まい方」の推進方策について(経済産業省・国土交通省・環境省 平成24年7月)より

住宅の保温性比較

保温性に関する省エネルギー基準の国別比較

住宅の保温性比較

暖房デクリーデー

出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会

上図は先進4カ国と日本の保温性能に関するグラフです。日本は平成4年の基準(等級3)と平成11年の基準(等級4)の性能位置を示しています。2020年からは、これに加えて一次エネルギーの消費等級が加えられたものが省エネ基準として義務化されます。

温熱環境による家庭内での事故

入浴中の急死者

温熱環境による家庭内での事故

出典:リフォーム産業新聞2013.1.1号「高齢者の入浴事故」

上は年間における気温の推移(点線グラフ)と「入浴時における事故の急死者数(棒グラフ)」を併記したものです。ヒートショックによる死亡事故は、12月から2月の真冬の時期におこり、年間死亡者数の約半数の人がこの時期に亡くなっています。

熱はどこから流出入するの?

熱の流出入は、窓などの開口部、壁や屋根、床を通じておこります。

冬 暖房の熱が流出する割合

冬 暖房の熱が流出する割合

夏 冷房中に熱が流入する割合

夏 冷房中に熱が流入する割合

上記は一般的な住宅で生じる熱損失を、部位ごとに相対化した値です。特に開口部からの熱の出入りが大きいことが分かります。1999年省エネ基準(次世代省エネ基準)で建てた家がモデル(出典:日本建材・住宅設備産業協会の資料をもとに日経アーキテクチュアが作成)

樹脂×トリプルガラスを標準仕様に

■ 断熱性能を飛躍的に高めるサッシ

熱は窓から流出入します。断熱性能、結露対策、そして省エネ化を実現するために、樹脂製のフレーム×トリプルガラスのサッシを標準仕様としています。

窓種(W1690×H1370) 熱貫流率(Uw値)
新縦辷り出し窓(開き+FIX) 0.8w/㎡・k
外開き窓(開き+FIX) 1.1w/㎡・k
引違い窓(2枚建半外タイプ) 1.3w/㎡・k
樹脂×トリプルガラスを標準仕様に

外壁・屋根は多層構造で熱を逃がす

温熱環境を支える「外壁・屋根の構造」

■ 4層構造の外壁

4層構造の外壁

外壁は4層構造です。①構造用合板、②透湿・防水シート、③外気層(通気胴縁)を施した後、④外壁材を施工します。ポイントは③外気層で壁の結露を防ぎ、夏期の壁熱を外部に放出する構造です。

■ 5層構造の屋根

5層構造の屋根

屋根は5層構造です。通常の垂木の外側に①遮熱材を引き、その上に②2重目の垂木を打った後、③屋根下地構造用合板を施工(ここが外気層となり結露を防ぎ、夏期の屋根熱を外部に放出)し、④ルーフィング材、⑤屋根材を施工します。

蔵がもっている断熱性能に現代の換気技術を融合

良質な室内空気を実現する「空間断熱」と「計画換気」

■ 空間断熱

外部と家の境界となる「基礎・外壁・屋根の内側の全てを断熱」します。これにより、(家の)空間がまるごと断熱(=空間断熱)されます。構造材や他の材料の劣化を防ぎながら、1年を通じて快適な室内環境をつくります。

空間断熱

■ 暖かな空間を床下に送り、
家全体の空気を循環させる計画換気

暖かい熱は上昇します。この流れを生かして計画換気を行います。家の上部にたまりがちな暖かな空間を家の下部(=床下)に送り、全ての室内の空気を循環させる仕組みで家の室内環境を一定に保ちます。

暖かな空間を床下に送り、家全体の空気を循環させる計画換気

上写真の左は2階に設けたダクト。ダクト上部から家全体の上部に溜まった温かな空気を吸い込み、床下にあるダクト(右)に送り込み、床面のガラリから排出。床下はいつもからっとした収納スペースに利用できます。

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