CASE施工事例
柏市O様邸|中古マンションを購入してフルリノベーション










千葉県柏市で、中古マンションを購入してフルリノベーションした事例をご紹介します。
キッチン、浴室、洗面、トイレ、給湯器といった設備をすべて入れ替え、床・壁・天井の仕上げも一新した、住戸まるごとの工事です。
きっかけは、ご家族が近くで暮らせるように、親御さまがお子さま世帯のために住まいを用意されたことでした。
新築を建てるのではなく、住みたいエリアで中古の住戸を買い、中身を暮らしに合わせてつくり直す。近ごろ増えている住まいの選び方です。
小川工務店は工務店であると同時に宅地建物取引業の免許も持っているため、物件のご相談から設計・施工まで、窓口をひとつにしたままお手伝いできます。
今回も、購入後の住戸をお預かりして、解体から引き渡しまで約7週間で仕上げました。
中古マンションを買って、暮らしに合わせてつくり直す
中古マンションのリノベーションは、「気に入った場所に住む」ことと「中身を自分たちに合わせる」ことを両立できる方法です。
立地や広さは物件選びで決まり、間取りの使い方や設備、内装は工事で決められます。
今回の住戸も、購入した時点ではI型のキッチンがつき、和室の畳や木目調の壁紙が残る、以前の暮らしのかたちのままでした。
そこから、これから住むご家族の暮らしに合わせて、設備と仕上げをまとめて入れ替えています。
LDK:I型キッチンからアイランドキッチンへ
もっとも大きく変わったのがキッチンです。
壁に向かって立つI型のキッチンから、四方に回り込めるアイランド型に入れ替えました。
天板は白、面材は淡い木目。天井から吊ったステンレスのレンジフードが、キッチンの位置をきちんと示してくれます。
コンロは3口、食器洗い乾燥機もビルトインしました。コンロ前にはガラスのオイルガードを立てて、油はねを止めながら視線は通しています。
背面には吊戸棚とカップボードをそろえ、調理まわりのものをまとめて納められるようにしました。
料理をしている人が家族に背を向けない配置なので、会話をしながら手を動かせます。
床には節や色の違いをそのまま見せるラスティックグレードのフローリングを選びました。
一枚ごとに表情が違うので、白でまとめた壁とキッチンに対して、ほどよく素材感が出ています。
大工がつくる造作クローゼット
収納は既製品を置くのではなく、大工が現場でつくりました。
小川工務店は大工が全員社員なので、こうした造作は社内の職人の手で仕上げます。
上部にハンガーパイプと枕棚、横には可動棚を並べ、掛ける収納と置く収納を1か所にまとめました。
可動棚は高さを変えられるので、しまうものが変わっても棚板を動かすだけで対応できます。
扉は壁と同じトーンの木目の折れ戸にして、閉めているときは壁面としてすっきり納まるようにしています。
既製品の家具を後から置くのと違って、壁から壁まで無駄なく使い切れるのが造作の利点です。
水まわりは全面刷新
浴室
浴室はシステムバスに入れ替えました。
マンションの浴室は寸法の制約が大きい場所ですが、既存の空間に納まるサイズを選び、断熱性や掃除のしやすさを新しい世代のものに更新しています。
洗面脱衣室
洗面化粧台は三面鏡タイプに交換しました。鏡の裏がすべて収納なので、洗面まわりの細かいものを表に出さずに済みます。
隣にはトール収納を並べ、タオルや洗剤のストックを置けるようにしました。
洗濯機の防水パンも新しくし、床は水に強い仕上げに張り替えています。
トイレ・給湯器
トイレも新しいものに交換しました。あわせて給湯器も更新しています。
給湯器は普段目に入らない設備ですが、住み始めてから止まると生活に直結します。住戸をまとめて工事するタイミングで替えておくのが、いちばん手間もコストもかかりません。
和室、建具、天井
和室は残し、畳を新調しました。青い香りが立つ、張り替えたばかりの畳です。
和室そのものをなくしてしまう選択もありますが、来客時にも普段使いにもなる一室として残しました。
壁のクロスは全面張り替え。リビングにはグレー系のアクセントクロスを入れ、白一色になりすぎないようにしています。
建具には濃いグリーンを効かせ、白い壁と木の床の中で、視線が止まる場所をつくりました。
天井はクロスではなく塗装で仕上げています。
継ぎ目が出ないぶん、上を見上げたときの印象がすっきりします。
中古マンションのリノベーションで大切なこと
戸建てのリフォームと、マンションのリノベーションは、考えることが違います。
これから中古マンションを買ってリノベーションを検討される方に向けて、実際の現場でよく問題になる点を整理しておきます。
1. 手を入れられるのは専有部分だけ
マンションで自由に工事できるのは専有部分、つまり住戸の内側です。
玄関ドア、窓サッシ、バルコニー、パイプスペースなどは共用部分にあたり、原則として個人の判断では交換できません。
今回の住戸でも玄関ドアは既存のままで、内側の床や壁の仕上げを整えることで、玄関まわりの印象を変えています。
「ドアごと替えられない」ことを前提に、できる範囲で仕上げをそろえるのがマンションの玄関の考え方です。
2. 管理規約を先に読む
床材の遮音等級、工事のできる曜日と時間帯、共用部分の養生、エレベーターの使用、届出の締切。
これらは管理規約と使用細則で決まっていて、マンションごとに違います。
とくに床は、フローリングに指定の遮音等級が定められていることが多く、規約を読まずに材料を決めると後戻りになります。
物件を決める前、遅くとも工事の内容を詰める前に、必ず確認しておきたいところです。
3. 水まわりは動かせる範囲が決まっている
キッチンや浴室の位置を大きく動かしたい場合、排水の勾配を取れるかどうかが分かれ目になります。
床下の余裕やパイプスペースの位置は住戸ごとに違うので、図面と現地の両方を見ないと判断できません。
「やってみたら動かせなかった」を避けるため、購入前の段階で工事側の目を入れておくと安心です。
4. 物件探しと資金計画は同時に進める
中古を買ってリノベーションする場合、かかるお金は物件価格と工事費の合計です。
物件だけを先に決めてしまうと、工事に回せる予算が残らないということが起こります。
小川工務店は建設業許可、一級建築士事務所、宅地建物取引業免許を1社で持っています。
物件を見に行く段階から工事の目線で一緒に見て、購入と工事の両方を含めた見通しを立てたうえで進められます。
使用した主な設備・仕様
| 所在地 | 千葉県柏市(マンション住戸) |
|---|---|
| 工事内容 | 中古マンション購入後のフルリノベーション |
| キッチン | アイランドキッチン(3口コンロ、食器洗い乾燥機、天井付けレンジフード、ガラスオイルガード) |
| 浴室 | システムバスへ交換 |
| 洗面 | 三面鏡付き洗面化粧台へ交換、トール収納、防水パン更新 |
| トイレ・給湯 | トイレ交換、給湯器交換 |
| 床 | イクタのフローリング材(節・色差を活かしたラスティックグレード) |
| 和室 | 畳を新調 |
| 収納 | 大工による造作クローゼット(ハンガーパイプ・枕棚・可動棚) |
| 内装 | クロス全面張替(リビングにグレー系アクセントクロス)、天井は塗装仕上げ |
| 工期 | 2024年10月着工/同年11月引渡し(約7週間) |
工事の様子はブログでご覧いただけます
解体から引き渡し前日まで、工事の進みかたをブログで紹介しています。
床を張る大工の手元や、設備が入っていく途中の様子もあわせてどうぞ。
👉 マンションリノベ:解体工事から新しい住まいへ再生の軌跡
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