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小川勝利ブログ 2011.08.22

「住まい」とは?  ③

今回も『木』の知った風うんちくを続けてみたいと思います。


「材木の値段は定価が無くて、解りづらい!」
新築住宅を検討されているお客様から良く伺う言葉です。


―――――確かに。


私たちプロにも解りづらい部分はあります。
正直言って、金額は材木屋さんだけが知っている
ブラックボックスに入っていると言ってもいいかもしれません。


ただし確実に言える事もあります。
それはなんと「材木は安い!」ということです。


新築住宅を建てる場合、住宅建設費における材木費の割合は20%程度です。
住宅設備機器の費用も大体20%程度。
これは材木の立場から言えば「割に合わん!」です。


骨組みや、屋根・壁・床の下地は材木費。
更に、床・天井・階段の仕上げなんかも
材木費に入っている場合が多いです。
それを考えると材木費の割合は20%どころか、
実際は50%程にもなるんじゃないでしょうか?


これでブラックボックスっと言った訳がお分かりですよね。


そうです!材木費はめちゃくちゃ割安です。
分かりにくいからと言って、一概に高いというわけではありません。


以前、住宅用の木材伐採ツアーに行った時のこと、
「この木、いくらだと思いますか?」と現地の人に聞かれました。
10本もあれば戸建て一棟の構造材に充分な大きさ、
7~80年になろうかと思える立派な杉の立ち木です。
「う~ん」と唸っていると驚きの返答が。


「ここでは、せいぜい7~8,000円ですよ!」


これにはビックリしました。
と言うことは、木の成長1年は100円程度?  
今どき、たった100円で何が買えるって言うの・・・。


これが日本の林業の実情です。
よく林業の後継者問題が取りあげられます。
住宅業界も若い人のなり手がなく困っていますが
林業はその比じゃありません。
吉幾三の、『おらぁ~こんな山いやだぁ~』の世界か?
もっとも、上記の値段は現地の木材本体の価格であり
伐採や運搬、加工を経て我が工務店に入って来ますので
最終的な価格は変わってきます。
そうだとしても・・・やっぱり割安です。


一方、材木費と同じ建設費の比重20%と言われる
住宅設備業界は派手に見えます。
システムバスは各社から様々な機能を持つ商品が発売されています。
「三乾王」、「魔法びん浴槽」、「カラリ床」と実に高機能。
キッチンも最近の物は至れり尽くせり。
お料理をされる方の細かなニーズをすくいあげています。


住宅設備の高機能化と言えば
トイレのフタも今はセンサーで感知して自動で開けてくれます。
実は私の家にも付いています。
少し身体を浮かせただけで流れてしまうことがあり
あまりの親切さと使い勝手の違いに最初は戸惑ったものです。
お年寄りの為に開発してくれたのに…。
何事も慣れるまでは使いづらいですよね…。
(もちろん、慣れてしまえばとても便利ですよ)


エッ! お前はボットン便所のほうがイイって?  チャン チャン。
おがわかつとし
投稿者 : 小川勝利(おがわかつとし)