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小川勝利ブログ 2019.08.02

座右の寓話

最近読んだ『座右の寓話』という本に共感、感心、そしてへたり込むほどの真実が有りましたので、ご紹介と自分なりの勝手な感想を付けて、皆様のご評価を賜りたく思っております。

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「ナルスデインのカギ」

ナルスデインと言う男が自宅前の土の上で這いつくばって探し物をしていた。
友人が来て「何を探しているんだ。」と尋ねた。
「カギだよ。」とナルスデインは答えた。
そこで友人も膝をついて一緒にカギを探し始めた。
なかなか見つからないので、友人は「どこでカギを失くしたか正確に言ってみろ。」と聞いた。
「家の中だよ。」とナルスデインは答えた。
「それなら、なぜ外を探しているんだ?」
「家の中よりも、ここの方が明るく探しやすいからさ。」

馬鹿馬鹿しい話しである。
しかし、私たちはナルスデインを笑えない。
例えば新規事業を始めようと思い、そのネタを探そうとするとき、自分たちにとって明るいところ、すなわち自分たちが知っている分野、動きやすい分野にアプローチしようとする。
こうした、アプローチから新規事業を立ち上げる例が少なくない。
新規事業は、既存の論理や過去の経験が当てはまらないような領域に眠っている。
これまでの常識を外れたところにあって、前例がないからこそ新規なのである。

出典:ものの見方が変わる座右の寓話/戸田智弘著

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<小川勝利の感想>
間違いなく馬鹿馬鹿しい話しに違いは有りません。でも、深いものがこの中に潜んでいます。ナルスデインを笑っていられるか?わたし自身「はっ!」としました。
例えば、チラシを1日に50枚配るとします。
手元の顧客名簿には1000件のお客様のお名前が載っているとき、大体の営業マンは普段懇意にしている訪問しやすいお客様から配ることでしょう。
しかし、このチラシの目的は何でしょう?仕事を作り出すことが目的のはずです。それなのに、そこから訪問するのは・・・。

やはりナルスデインを笑えませんね。最もこの失敗をやらかすのは、社長のわたしが一番で、反省しきりです。

おがわかつとし
投稿者 : 小川勝利(おがわかつとし)