築35年 はじめのお問合わせは
2Fシャッター部分からの雨漏りを
見てほしいとのことで
現場調査にお伺いしました。
2Fシャッター部分からの
雨漏りの原因となりそうなのは
その周りのシーリングの劣化等です。
外壁の状況を確認しました。
前回のメンテナンスから15年ほど経過している
ため、劣化している箇所が多々見られました。
外壁全体的にコケが繁殖しています。
苔は菌類ですので
絶好の環境が揃うと
どんどん根を張って繁殖していきます。
外壁用の塗料は
基本的に防水性を持っていますが
長期間、紫外線を浴び続けたり
水はけが悪い箇所に放置されたりすると
経年劣化と共に防水性が低下していきます。
苔が繁殖している箇所は
塗膜が威力を失っている恐れがありますので
メンテナスが必要です。
塗膜がかなり厚くついています。
メンテナンスする場合
可能な限り剥がさなければなりません。
しかし、外壁が平滑では
ない以上全撤去は不可能なので
塗装工事に着工する前に
試験塗装をし、最適な工事を
模索する必要があります。
次は屋根の状況です。
塗料は本来であれば
水を弾く性質を持っていますが
このような染みができてしまって
いる場合はすでに防水効果が
無くなってしまっています。
コロニアル屋根の主材であるセメントは
アルカリ性によって強度を
保っているため、酸性の雨などに
さらされてしまうと
アルカリ性が失われて強度が
無くなってしまいます。
強度を失ったコロニアル屋根は
ひび割れの発生や、表面が
風化してしまうなどが
発生してしまい、雨漏れの原因を
作ってしまうことになります。
防水トップコートは
防水層を保護する塗膜で
防水層の長寿命化に欠かせない存在です。
防水層は雨水や湿気から建物を守る
重要な役割を担っていますが
紫外線や風雨、気温の変化などに
さらされ続けることで
徐々に劣化していきます。
トップコートを塗布することで
防水層の上に保護膜を作り
紫外線や雨の影響を直接受けるのを防ぎ
劣化を遅らせることができます。
屋上笠木を、前回の塗装工事で
塗装されたようですが、通常は剝がれやすく塗装をしません。
笠木の繋ぎのコーキングが
傷んでいますので
新規でコーキングの打ち直しが必要です。
サイディングがひび割れてしまって
いる箇所が多々見られます。
シーリングの劣化です。
こちらは下の画像のように補修していきます。
💡ポイント💡
■サイディングがひび割れる3つの原因
①雨水・紫外線による
劣化サイディング外壁は
何年も紫外線を浴び続けると
表面に塗られていた塗料が劣化して
防水効果を失います。
すると、サイディング外壁が
水を吸収してしまい、膨張、晴れて
乾いた際に収縮、という動きを
繰り返して、少しずつ負荷が
かかってひび割れを起こします。
このような紫外線が
原因のひび割れは特に
日のあたる南面や外壁にできやすいです。
②サッシの重み・開け閉めによる
振動窓サッシもサイディングが
割れる原因の1つです。
窓サッシは重く、サッシ下側の
外壁には常に負荷が掛かり
他の場所よりもひび割れしやすく
なってしまいます。また
窓は開閉を繰り返します。
この窓の開閉が、何年も
積み重なり、少しずつ衝撃が
蓄積することで、ひび割れを
起こします。
③地震による振動サイディングは
地震には強い外壁材ですが
大きな揺れのときには
歪みに耐え切れずひび割れが
入ってしまうこともあります。
■ひび割れたサイディングを放置すると?
ひび割れをそのまま放置すると
凍害現象やシロアリ被害などの
危険性があります。
※凍傷現象凍害とは
小さいひび割れに入った水が
中で凍結・膨張し、膨らんだ氷に
内側から圧迫されて
外壁が割れてしまう現象のことです。
サイディングのひび割れから
雨水などが浸入して
中で水分が凍結すると
膨張して外壁が崩れてしまいます。
以上を踏まえた現場調査の結果
外壁の補修も必要と判断しました。
お客様のご希望を聞き、打合せさせていただき
外壁全体の塗装工事
動きの悪くなったシャッターを交換
先進的窓リノベの補助金を
活用した内窓設置工事を施工させて
いただくこととなりました。
外壁塗装
【施工前】
【施工後】
もう少し細かい箇所を見てみましょう。
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【施工前】
【施工後】
【こちらは施工中の写真】
樋もしっかり塗っていきます。
【施工前】
【施工後】
◆内窓設置工事 LIXILインプラス
Low-E複層ガラスを採用
先進的窓リノベの補助金を利用して
内窓の設置工事も施工させて
いただきました。
現場調査の際、ふかし枠が必要と判断
しましたので、補強一体ふかし枠を
採用しました。
【施工前】
施工前の状態です。
【施工後】
施工後です。
カラーはキャラメルウッド。Low-E複層 透明ガラスです。
【施工前】
腰窓は他にも一カ所施工しています。
【施工後】
内窓を設置すると、空気の層が
断熱材となって家の中が快適になります。
インプラスを取付ける事で
今ある窓の間の空気層が
断熱効果や遮音効果を生み出すので
熱の逃げ道No1.(家全体の約60%は
窓から冷気や暖気が出入りしている)
の窓から、熱が逃げるのを防ぐことができます。
インプラスはアルミの約1/1000の
熱伝導率の樹脂でできているため
高い断熱効果と防露効果を発揮できます。
◆内窓メリット◆
①やっぱり断トツは『断熱効果』
60%の熱の出入りをシャットアウト
できれば、その分の効果が見込めます。
②結露軽減効果
元々の窓と内窓の間に
新たに生まれた空気層。
室外と室内をしっかりと隔てる構造に
なるため、大きな断熱効果に。
外気温の影響を受けにくくなるので
結露の発生を大幅に抑えてくれます。
③遮音効果
空気の層のはたらきが、外からの不快な
音が室内に入ることや
室内で発生した音が、近隣に漏れるのを
押える防音壁にもなってくれます。
完全な遮音・・・とまではいきませんが
インプラスを入れることにより
10dbほど音の大きさが下がるので
半減したように感じ、快適で
静かな住環境づくりに効果的です。
④UVカット
Low-E複層ガラスを入れることで
紫外線を80%、日射熱を60%カット
することができます。
窓から入る直射日光を、カットすることが
できれば、家具の日焼けや人体に
及ぼす紫外線の影響もカットする
ことができます。
ペットを飼っているおうちで
部屋の中で、日向ぼっこしていたワンちゃん
猫ちゃんが熱中症になってしまった、という
ニュースを目にするようになりました。
エアコンが効いている部屋でも
熱中症になっているのです。
2015年の記事ではありますが
アクサ損害保険株式会社が
「ペットの健康管理と熱中症対策に関する実態調査」の
結果を公表しています。
~犬も猫も要注意!ペットの熱中症の多くは家の中で起きている~
今年は2024年、2015年から
毎年夏の気温は上昇しています。
来年の夏は更に気温が上昇するのではないかと
危惧されるところです。
ペットは大切な家族です。内窓をつけることにより
ペットの熱中症対策の一つにもなりえるという
ことですね。
⑤侵入抑止効果
窓が二重の住宅は、侵入までに時間がかかるため
侵入をあきらめさせる心理効果も期待できます。
泥棒の約54%が窓からの侵入という
警察庁のデータ(令和2年)もあります。
警視庁
すまいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動
①~③にわかりやすいデータが載っています。
⑥エネルギーの効率上昇による経済的効果
断熱性能アップで、身体的にも夏涼しく
冬暖かい、だけでなく、断熱性能アップで冷暖房費
ダウンが見込めます。
窓の断熱性能があがると、住まい全体の断熱性能も
UPするので、とってもエコですね。
現在、2Fのトイレの交換をご依頼いただいており
完全に工事は終わってはいませんが
外壁、屋根塗装、内窓ともに
大変満足していただけました。
新築、リノベーション、リフォーム
全てできる大工工務店だから
ワンストップで色々頼めて、助かるよ
というお声をいただく事が多く
私たちもとても嬉しく思っています。
ありがとうございました。