千葉県柏市のI様邸で、浴室・キッチン・洗面室の水廻り一新工事を行いました。
タイル張りの在来浴室をユニットバスに入れ替え、キッチンと洗面化粧台も同じタイミングで交換しています。
今回とくに手をかけたのは、仕上がってしまうと二度と見えなくなる部分です。
給湯管の引き直し、腐食していたガス管の移設、床下の土間づくり、壁の断熱。
表からは見えませんが、この先の使い心地を決めるのはこの部分です。
解体から完成まで、写真を追いながらご紹介します。
▲ 施工後の浴室。TOTOのサザナに入れ替えました
柏市I様邸の水廻りリフォーム|工事の内容
今回ご依頼いただいたのは、次の工事です。
・在来浴室からユニットバスへの交換(TOTO サザナ HTシリーズ Sタイプ)
・キッチンの交換(クリナップ ラクエラ)
・洗面化粧台の交換(TOTO Aシリーズ)
・浴室・洗面・キッチンの給湯管更新
・腐食したガス管の移設(追加工事)
着工は2026年3月30日、完成は同年4月6日。
水廻りに絞った工事のため、約1週間で仕上げています。
毎日使う場所ですので、お住まいになりながらの工事でも生活への影響が短く済むよう工程を組みました。
タイル張りの在来浴室からユニットバスへ|ビフォーアフター
▲ 施工前の浴室。洗い場から浴槽まわりへ段差がありました
施工前は、壁も床もタイル張りの在来浴室でした。
洗い場から浴槽のまわりへ一段上がる形になっていて、出入りのたびに足を上げる必要があります。
タイルの目地は水を含みやすく、冬場は壁も床も冷え込みます。
▲ 施工後。浴槽の脇に手すりを取り付けました
施工後は、床から壁、天井までが一体になったユニットバスです。TOTOのサザナ HTシリーズ Sタイプを入れました。
洗い場の床は乾きやすいタイプで、タイルの目地がなくなったぶん日々の掃除も楽になりました。
手すりは浴槽の横をはじめ2本。シャワーのスライドバーも手すりを兼ねたものにしています。
今回の工事では、手すりの取り付けや段差の解消といった部分に、介護保険の住宅改修費を利用しています。
施工前は洗い場から浴槽まわりへ一段上がっていましたが、施工後の洗い場はフラットです。またぐのは浴槽のふちだけになりました。
正面の壁だけをグレーの石目調パネルにして、白一色になりすぎないようにまとめています。
既存の窓はそのまま活かし、浴室用の窓枠を新しく取り付けました。昼間の明るさも残っています。
天井には換気暖房乾燥機を入れ、洗濯物を掛けられるバーも付けています。
仕上がると見えなくなる工程|給湯管・ガス管・土間・断熱
ここからは、完成写真には写らない部分です。
浴室のリフォームで本当に差が出るのは、じつはこの工程だと考えています。
給湯管を新しく引き直す
▲ 赤が給湯、青が給水。新しい樹脂配管に引き直しました
壁を解体すると、これまで使われてきた配管が現れます。
今回は給湯管を新しい樹脂配管に更新しました。写真の赤が給湯、青が給水です。
追いだき用のアダプターも、新しい浴槽の位置に合わせて取り付け直しています。
あわせて、腐食が見つかったガス管の移設も行いました。こちらは工事の途中で追加になった工事です。
壁を開けたときにしか手を入れられない場所ですので、気づいた時点でご相談のうえ対応させていただきました。
浴室の土間をつくり直す
▲ 解体後の床下。砕石を敷き、排水管を立ち上げます
▲ 砕石の上にワイヤーメッシュを敷き並べます
▲ 平らに仕上げた土間。この上にユニットバスを据え付けます
在来浴室を解体すると、床下は土のままです。
ここに砕石を敷いて締め固め、ワイヤーメッシュを組み、コンクリートとモルタルで平らな土間をつくります。
ユニットバスは水平な下地の上に据え付けてはじめて性能どおりに働きます。
排水の位置を新しい浴室に合わせて出し直すのも、この段階です。
手間はかかりますが、ここを省くと後から直すことができません。
洗面室の壁に断熱材を入れる
▲ 壁の内側に断熱材を充填しました
洗面室の壁を解体したこの機会に、断熱材を充填しました。
水廻りは家のなかでも冷えやすく、冬場の温度差は体にこたえます。
仕上げてしまえば見えない部分ですが、寒さの感じ方に効いてくるところです。
キッチンと洗面室も同じタイミングで交換
▲ 施工後のキッチン。クリナップのラクエラに交換しました
キッチンはクリナップのラクエラに交換しました。
レンジフードも新しくなり、まわりのダクトスペースはクロスを張り替えています。
▲ 施工後の洗面室。壁・天井・床も張り替えています
洗面化粧台はTOTOのAシリーズ、三面鏡付きのタイプに交換しました。
鏡の裏が収納になっているので、細かなものを表に出さずにしまえます。
洗面室は壁・天井・床も張り替え、淡いグリーンの壁で明るくまとめました。
在来浴室からユニットバスへの交換で押さえておきたいポイント
これから浴室のリフォームを検討される方に向けて、一般的な考え方を整理しておきます。
1. 見えなくなる部分に何をするかを確認する
在来浴室からユニットバスへの交換は、浴室本体を入れ替えるだけの工事ではありません。
解体後の土間づくり、給排水の引き直し、断熱、防水下地といった下地工程が必ず伴います。
見積書を比べるときは、本体価格だけでなく、この下地工程がどこまで含まれているかを見てください。
金額の差は、多くの場合この部分の差です。
2. 工期の目安は1週間前後
在来浴室からユニットバスへの交換は、解体・土間工事・据え付け・内装仕上げという流れで進みます。
土間のコンクリートが乾く時間も必要なため、1週間前後が一般的な目安です。
その間はお風呂が使えませんので、着工前に近隣の入浴施設を調べておくと安心です。
キッチンや洗面台の交換をまとめて行う場合も、工程を重ねられれば全体の日数はあまり変わりません。
3. 段差と寒さはまとめて解決できる
在来浴室で困りごとになりやすいのは、出入りの段差と冬場の寒さです。
ユニットバスへの交換では、この二つを同時に解決できます。
洗い場と浴槽まわりの高さを整えれば段差は小さくできますし、壁を解体するタイミングなら断熱材を入れられます。
手すりの位置も、実際に使う方の身長や動き方に合わせて決められます。
後から付け足すより、入れ替えるときにまとめて考えておくほうが確実です。
4. 壁を開けたときに古い配管が見つかることがある
築年数が経ったお住まいでは、解体してはじめて配管の傷みが分かることがあります。
給湯管の腐食やガス管の劣化は、外からは確認できません。
壁が開いている期間しか手を入れられませんので、見つかった場合はその場で相談できる会社を選んでおくと安心です。
5. 介護保険の住宅改修費が使えることがある
浴室のリフォームは、介護保険の住宅改修費の対象になることがあります。
手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更などが対象工事に含まれるためです。
対象になるのは、要支援または要介護の認定を受けている方です。
柏市の場合、支給限度基準額は20万円。対象工事費用の7割から9割が支給され、1割から3割が自己負担になります。
気をつけたいのは、必ず工事の前に申請が必要な点です。工事が終わってからでは間に合いません。
ケアマネジャーや市の窓口に早めにご相談いただき、施工会社にも最初の打ち合わせの段階でお伝えいただけると、工事の内容を対象工事に合わせて組み立てられます。
制度の内容や手続きは市区町村によって違いがありますので、お住まいの自治体の窓口でご確認ください。
こんなお悩みはありませんか
・タイルの浴室が寒くて、冬場の入浴がつらい
・浴槽をまたぐときの段差が気になるようになってきた
・目地の汚れやカビが落ちなくなってきた
・お湯の出が悪い気がするが、原因が分からない
・キッチンも洗面台も古いので、できればまとめて直したい
水廻りは、不便を感じながら何年も使い続けてしまいやすい場所です。
まとめて工事をすると、足場や解体、養生の手間が一度で済みます。
気になっている箇所が複数ある場合は、一度まとめてご相談ください。
施工データ
| 施工内容 | 水廻り改修工事(浴室・キッチン・洗面室) |
|---|---|
| 施工箇所 | 浴室・キッチン・洗面室 |
| エリア | 千葉県柏市 |
| 工事内容 | 在来浴室からユニットバスへの交換(TOTO サザナ HTシリーズ Sタイプ 1317)/キッチン交換(クリナップ ラクエラ)/洗面化粧台交換(TOTO Aシリーズ)/浴室・洗面・キッチンの給湯管更新/腐食したガス管の移設(追加工事)/土間工事・防水下地/洗面室の断熱材充填・内装仕上げ |
| 利用した制度 | 介護保険の住宅改修費(手すりの取り付け・段差の解消など) |
| 工期 | 2026年3月30日〜2026年4月6日 |
| 施工会社 | 株式会社小川工務店 |
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